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RPAの活用で監査対応がスムーズになる方法

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はじめに

決算期が近づくと、管理部門には監査対応の波が押し寄せます。
証憑データをどこに保存したか分からない、過去資料との突合せに時間がかかるなど…、毎年この監査準備のバタバタに追われている企業も少なくありません。

監査対応では、正確さ・スピード・再現性の3要素が求められます。
そして、この3つを安定的に実現できるのがRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)です。

本稿では、監査対応を効率化するRPA活用の具体例と、現場に定着させるためのステップを紹介します。

監査対応で時間がかかる3つの要因

監査準備に多くの時間を取られるのは、次のような構造的な課題があるためです。

 ● データがExcel・クラウド・紙書類などに分散し、所在がバラバラになっている
 ● 帳票と取引記録を照合する突合せ作業が手作業で非効率になっている
 ● 提出資料の作成が属人的で担当者しか形式を知らない

この結果、監査対応は確認作業の連続となり、通常業務と並行して行う担当者の負担は非常に大きくなります。

RPAが監査対応を変える3つの仕組み

RPAは、監査対応の手間のかかる定型作業を自動化し、人の確認負担を大幅に軽減します。

【主な活用例】
 ● 証憑ファイルの自動収集・整理
  特定フォルダやメール添付から自動保存する
 ● 取引データの突合せ処理
  会計システムと請求書データを照合する
 ● 提出資料の自動生成
  指定フォーマットにて転記・成形する

これにより、資料準備やチェックの抜け漏れを防ぎ、監査人への提出もスムーズになります。

“監査対応の仕組み化”への第一歩

監査対応のRPA化は、次のようなステップで段階的に進めるのが効果的です。

《導入ステップ例
 ステップ①: 監査対応業務の棚卸し
 【ToDo】
 どの作業に時間を要しているかを洗い出す
  ▼
 ステップ②:自動化できる定型業務を選定
 【ToDo】
 証憑収集・データ照合などを優先する
  ▼
 ステップ③:テスト運用で精度を確認
 【ToDo】
 実際の決算期前に小規模で試験導入

この流れを踏むことで、業務の属人化を防ぎながら、監査に備えた体制づくりを安定的に進めることができます。

正確さを維持するための運用ポイント

監査対応でRPAを活用する場合、最も大切なのは精度の維持です。
一度設定したら終わりではなく、運用を継続的に見直す仕組みが必要です。

【運用を安定させる3つの工夫】
 ● 月1回のレビュー会
  【ToDo】
  経理担当・管理職・RPA 管理者が集まり、処理件数・照合結果・エラー内容を確認する
 ● 会計システム更新時の設定チェック
  【ToDo】
  新しい勘定科目や帳票形式の変更に合わせてRPA設定を見直す
 ● ログ管理・追跡性の確保
  【ToDo】
  RPA処理の履歴を保存し、監査人への説明資料として活用する

これらを徹底することで、自動化=ブラックボックスではなく透明な仕組みとして運用できます。

まとめ

監査対応におけるRPAの価値は、単に時間短縮ではありません。
いつでも説明できる、どこに何があるか明確という、見せられる体制をつくることこそが最大の成果です。
RPAを活用することで、証憑管理からデータ照合、提出資料作成までの流れを一貫して自動化でき、監査人とのやり取りもスムーズになります。

グリットワークスでは、こうした監査対応RPAの設計・導入支援を通じて、中小企業のバックオフィスが“正確かつ効率的に監査を乗り切る体制づくり”をサポートしています。
次の監査シーズンに備えて、“仕組みで整う監査対応”を始めてみませんか?
「どこから手をつければいいか分からない」「導入しているけれども効果が感じられない」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。