DX事業

経理部門が月次決算をスムーズに進めるためのDX

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はじめに

経理担当者にとって、月末から翌月初にかけての月次決算期間は最も忙しい時期です。
請求書の仕訳、経費計上、入出金確認、試算表の作成…など、作業が多岐にわたるうえ、他部署との連携も必要なため、締め作業が遅れがちになります。

このような時間が足りない、情報がそろわない、ミスが出るといった課題を解決する鍵が、DX(デジタルトランスフォーメーション)による業務の仕組み化です。
RPAやクラウド会計システムを活用することで、スピードと正確性の両立が可能になり、担当者の負担も大幅に軽減できます。

本稿では、経理部門が月次決算をスムーズに進めるためのDX活用ポイントを解説します。

月次決算が遅れる主な原因

月次決算がスムーズに進まない背景には、次のような構造的課題があります。

 ● 情報が部門ごとに経費・請求・在庫データがバラバラになっている
 ● Excel転記・メール添付の集約などデータ収集が手作業に依存している
 ● チェック体制が属人的で担当者の判断にばらつきがある

この状態では、作業スピードを上げてもミスが増えるだけで、結果的に決算が遅れます。
DXの目的は、人が頑張るではなく、仕組みで正確に回る体制をつくることにあります。

DXで解決できる3つの領域

月次決算を効率化するためのDXは、次の3領域で効果を発揮します。

 1. RPAを使ったデータ収集の自動化
  例:請求書や経費データを自動で取り込み、フォルダごとに仕分け作業
 2. データ連携のクラウド化
  例:販売・購買・会計システムをAPIで連携し、入力の重複をなくす
 3. チェック・報告の自動化
  例:RPAが試算表や残高一覧を自動作成し、異常値を検知・通知

この3つを組み合わせることで、集める・入力する・確認する工程を自動化でき、経理担当者は分析と判断に集中できます。

スムーズな月次決算を実現する導入ステップ

DXを導入しても、運用が定着しなければ意味がありません。
そのためには、段階的に仕組みを整えることが重要です。

《導入ステップ例》
 ステップ①: 現状分析
 【ToDo】
 どの業務が遅れやミスを生んでいるかを可視する
  ▼
 ステップ②:優先順位の決定
 【ToDo】
 自動化効果が高い業務(請求処理・経費集計など)を選定する
  ▼
 ステップ③: RPA・クラウド導入と試験運用
 【ToDo】
 限定範囲でテストし、課題を改善する
  ▼
 ステップ④: 社内展開・ルール化
 【ToDo】
 手順書・チェックリストを整備して全社共有する

このような段階的な導入により、現場の混乱を防ぎながら確実に成果を出すことができます。

DXを“毎月の仕組み”として定着させる

月次決算は毎月繰り返す業務だからこそ、一度きりの改善ではなく継続運用の仕組みが重要です。
特に次の3つの取り組みを行うと、DXが現場に根づきやすくなります。

 1. 自動化結果のレビュー
  【ToDo】
  RPAの稼働ログや処理時間を定期的に確認する
 2. 例外処理の共有
  【ToDo】
  ミスやエラーが起きた箇所をチームで学習する
 3. 改善サイクルの維持
  【ToDo】
  Plan→Do→Check→Actの流れを月次で実施する
  
この継続的な仕組みこそが、属人的な月次処理からチームで改善する経理への転換を実現します。

まとめ

月次決算のスピードと正確性を両立させるには、人の努力ではなく仕組みで正確に回る経理体制への転換が必要です。
RPAやクラウドを活用すれば、データ収集から報告までの流れを自動化でき、担当者はより付加価値の高い「分析・改善」に時間を使えます。

グリットワークスでは、こうした経理DXの導入支援を通じて、中小企業の月次決算業務を“早く・正確に・負担なく”進める仕組みづくりをサポートしています。
まずは、月末処理の中で「自動化できそうな1工程」から見直してみませんか?
「どこから手をつければいいか分からない」「導入しているけれども効果が感じられない」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。