DX事業

物流現場の作業効率を改善する自動化事例

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はじめに

荷受け、検品、仕分け、在庫登録、配送指示など、物流現場では数多くの定型作業が発生し、わずかな手作業の積み重ねが大きな時間ロスにつながります。加えて、人材不足や人件費の高騰が続く中、「作業を増やさずに生産性を上げる」仕組み化が求められています。

このような課題においてDX 推進担当者や情報システム部門が果たすべきは、人の作業に依存した構造を見直し、データとシステムで現場を支える自動化基盤を整えることです。

本稿では、物流現場の作業効率を改善する自動化の具体事例と、導入を成功させるポイントを紹介します。

物流現場のボトルネックは分断が生む非効率の連鎖

物流業務の非効率は、人が多い・物が多いことではなく、次のような作業とデータの分断にあります。

 ● 紙や手入力が多い
  【結果】
  受領や出荷記録がアナログ管理で転記作業が発生してしまう
 ● システムが連携していない
  【結果】
  在庫管理・受注システム・配送管理が別々に動いてしまう
 ● 現場判断に依存
  【結果】
  進捗や異常を担当者の経験で対応してしまう

この分断こそが、情報伝達の遅れやミスを生み、現場全体のスピードを阻害しています。

自動化で変わる“物流の当たり前”

RPA やIoT、AI 画像認識などを活用することで、物流現場の多くの工程は人手を介さずに連携・処理できるようになります。
これにより、現場の作業スピードが上がるだけでなく、エラー削減・在庫精度向上・リードタイム短縮など多面的な効果が得られます。

《自動化の主な事例》
 ● 入荷検品の自動登録
  【できること】
  バーコード読取と連携し、ERPへリアルタイム反映できる
 ● 在庫データの自動更新
  【できること】
  出荷・返品情報を即時に同期できる
 ● 出荷指示の自動発行
  【できること】
  注文確定後、配送会社システムに自動送信できる
 ● レポート自動生成
  【できること】
  作業実績を自動集計し、管理者へ日報送付できる

これらはすべて、人が処理する作業をシステムが先に動く構造に変える取り組みです。

導入現場から学ぶ成功のプロセス

物流現場の自動化では、システム導入そのものよりも、現場との歩調合わせが成果を左右します。
成功している企業の多くは、次のようなプロセスを踏んでいます。

 ステップ1: 作業動線とデータフローの可視化
  【ToDo】
  現場作業を「誰が・何を・どの順で」行っているかを整理する
 ステップ2: 小規模な自動化からスタート
  【ToDo】
  1工程(例:検品→登録)など範囲を絞って検証する
 ステップ3: 効果測定と改善
  【ToDo】
  作業時間・エラー件数・報告精度を定量評価しながら拡大していく

現場の納得を得ながら段階的に進めることが、定着と持続の鍵です。

運用フェーズで差が出る“継続改善”の仕組み

導入後の物流システムは、運用しながら育てていく段階に入ります。
日々のデータを分析し、改善サイクルを回すことで、自動化の精度と効果を持続的に高めることができます。

《継続改善のポイント》
 ● リアルタイムモニタリング
  【ToDo】
  稼働状況・処理量・異常検知を自動可視化する
 ● 定期レビューの実施
  【ToDo】
  現場リーダー・情報システム部門・DX推進担当者が連携し、改善策を検討する
 ● データ活用の高度化
  【ToDo】
  AI分析で需要予測やリソース配分の最適化に発展させる

自動化は導入して終わりではなく、現場とデータが一体化するマネジメントの仕組みとして機能させることが重要です。

まとめ

物流現場の自動化は、単なる効率化ではなく、限られた人員で最大の成果を上げるための構造改革です。
人が動かす仕組みから、仕組みが人を支える仕組みへの転換が現場を強くします。

グリットワークスでは、物流業務の可視化・設計・自動化・運用改善を通じて、現場効率を高めるDX支援を行っています。また、DX 推進担当者や情報システム部門と連携しながら、データとシステムで“止まらない物流”を実現します。
まずは、あなたの現場で“自動化できる作業”を一緒に見つけてみませんか?
「どこから手をつければいいか分からない」「導入しているけれども効果が感じられない」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。