DX事業
人事労務を残業ゼロに近づけるRPA活用
はじめに
入社・退職手続き、勤怠締め、給与計算、社会保険の申請…と、人事労務担当者の業務は月末・月初に集中しやすく、定時退社が難しいという声も多く聞かれます。
こうした状況を根本的に改善する手段として注目されているのが、RPA やクラウドツールを活用した業務の自動化です。
特にここ数年で、専門知識がなくても使えるノーコード型RPAツールやAPI連携可能な労務クラウドが増加し、中小企業でも導入しやすい環境が整ってきました。
この記事では、人事労務の現場におけるムリ・ムダ・ムラを減らし、残業ゼロを実現するための具体的なステップを紹介します。

残業を生む、”人事労務業務の構造”
人事労務業務の多くは、手作業での確認・入力に依存しているケースが少なくありません。
たとえば、次のような工程です。
● 入社時の個人情報登録
● 勤怠データのチェックと修正
● 給与システムへの手入力
● 社会保険料の算定・届出書作成
これらの業務は人為的ミスを防ぐためのダブルチェックも多く、結果的に業務時間を圧迫します。
RPA やクラウドを導入する前に、まずはどの作業工程に手戻りが発生しているかを洗い出してみることがはじめの一歩となり、これらが導入後の業務効率化を大きく左右します。
自動化のスタートラインは、”情報の一元化”から
多くの企業では、人事・勤怠・給与・社会保険が別々のシステムで管理されています。
このデータの分断こそが、入力ミスや二重作業を生む最大の原因です。
自動化を進めるうえで重要なのは、
● クラウド勤怠や労務管理ツールの導入
● 社員情報マスターの統一
● ファイル命名や申請ルールの標準化
といった情報の一元化です。
これにより、RPAが処理すべきデータが明確になり、安定した自動処理を実現します。
人事労務の“定型業務”をRPAで効率化
自動化の対象として効果が出やすいのは、次のような業務です。
● 入社・退職手続きの自動登録(RPAで社員データを各システムに反映)
● 給与・勤怠データの照合(ExcelやCSVの自動突合)
● 年末調整・社会保険手続き(電子申請データの作成・送信補助)
これらの単純作業を繰り返す業務は、RPAを活用することで正確・高速・ノンストップで処理できるようになります。また、プログラミング不要のノーコード型RPAツールを採用すれば、現場担当者自身が自動化フローを調整できるので内製化を希望する企業にとっては特におすすめです。
“人の判断”を残す範囲を決める
自動化はすべてをツールに任せることはできません。
たとえば、申請内容の妥当性確認や例外処理への対応など、人の判断が必要な業務はRPAには不向きです。
そのため、この手続きは最終確認だけ人が行う、この申請はエラー時のみ人が対応する…など、ルールを事前に設計しておくことで、RPAと人の役割分担が明確になります。
これにより、自動化しても混乱しない仕組みが構築でき、業務の安定運用につながります。
まとめ
人事労務の残業をなくすには、努力ではなく仕組みの改革が必要です。
RPA やクラウドの活用は”人がミスを防ぐ”から”仕組みがミスを起こさない”へと発想を転換させる取り組みです。
まずは小さな業務から始め、効果を実感できたら少しずつ範囲を広げていく、それこそが現場で無理なく進められる身の丈DXの第一歩です。
グリットワークスでは、こうしたバックオフィス業務の自動化を現場に寄り添って支援しています。
「どこから始めればいいか分からない」と感じたら、ぜひ一度ご相談ください。