DX事業

業務精度が向上するExcel集計の自動化

この記事は約4分で読めます。

はじめに

どの現場にも存在するExcel集計。売上報告、進捗管理、在庫一覧、シフト表など、一見シンプルな作業に見えても、複数ファイルの突き合わせや手入力が多く、ミス・遅れ・手戻りの原因になっています。

このような課題においてDX推進担当者や情報システム部門に求められるのは、この手作業でしか回らない構造を仕組みで変えることです。

本稿では、Excel 集計を自動化して業務精度を高めるための実践ステップと、現場に根づく改善のポイントを紹介します。

Excel集計が抱える“見えないムダ”

多くの現場でExcelが使われ続けるのは柔軟性が高く、誰でも扱いやすいからです。
しかしその利便性が、手作業依存と管理の複雑化を生んでいます。

《複雑化の要因例》
 ● 複数担当者で同じデータを扱っている
  【結果】
  重複や上書きミスが発生してしまう
 ● 複数ファイルに情報が分散している
  【結果】
  集約に時間がかかってしまう
 ● 集計ルールが属人化している
  【結果】
  数式やマクロの内容が共有されない

このExcel頼みの構造こそが、業務の精度とスピードを下げる最大の要因です。

自動化で“集計精度とスピード”を同時に上げる

RPAやクラウド連携ツールを活用することで、Excelを使った集計業務の大部分を自動化できます。
データを自動で収集・統合し、フォーマットへ自動反映でき、ヒューマンエラーを防ぎながら正確なデータ管理が実現します。

《Excel自動化の主な活用例》
 ● データ収集の自動化
  例:各部署のExcelデータを自動で取得・統合
 ● 集計処理の自動化
  例:関数・マクロ処理をRPAが自動実行
 ● フォーマットへの自動反映
  例:定型報告書・グラフを自動生成
 ● メール配信の自動化
  例:完成データを自動で関係者へ送付

これらにより、担当者は入力する人からデータを活用する人へと役割が変わります。

導入を成功させるための実践ステップ

Excelの自動化は、技術導入よりも現場が使い続けられる仕組みづくりが大切です。
成功のポイントは、最初からすべてを置き換えようとしないこと。

《導入の進め方》
 ステップ1: 現行集計業務の棚卸し
  【ToDo】
  作業内容・所要時間・頻度を可視化する
 ステップ2: 優先順位の設定
  【ToDo】
  時間がかかる・ミスが多い・定型的な業務から着手する
 ステップ3: 試験導入で検証
  【ToDo】
  小さな単位で自動化し、安定稼働を確認する
 ステップ4: 全体展開へ拡張
  【ToDo】
  効果を測定し、他部門へスケールさせる

このステップを踏むことで、現場に便利になったという実感が生まれます。

“止まらない自動化”を実現する運用ルール

導入後に成果を維持するには、運用フェーズでの管理体制が不可欠です。
Excelの構成変更やファイル更新にも柔軟に対応できる仕組みを整えましょう。

《運用を安定化させるポイント》
 ● 管理者の明確化
  【ToDo】
  マクロ・スクリプト・RPAシナリオを一元管理する
 ● 定期レビューの実施
  【ToDo】
  処理件数・エラー発生率・更新履歴を確認する
 ● 業務変更への即応性
  【ToDo】
  フォーマット変更や項目追加に迅速対応する
利用者教育の継続
  【ToDo】
  現場担当者が自動化を活用・維持できる体制を構築する

動かす仕組みではなく、動き続ける仕組みをつくることが、現場改善の真価です。

まとめ

Excel 自動化の目的は単なる時短ではなく、正確で信頼できるデータを即座に活用できる環境を整えることです。人の確認や転記に頼らない仕組みをつくることで、業務のスピードと精度が同時に向上します。

グリットワークスでは、Excel 業務の棚卸し・自動化設計・運用支援を通じて、現場の作業効率とデータ品質の両立を支援しています。DX 推進担当者や情報システム部門と連携しながら、“正確で速い現場”を実現する仕組みづくりを進めています。
まずは、あなたの現場で“自動化できる集計作業”を一緒に見つけてみませんか?
「どこから手をつければいいか分からない」「導入しているけれども効果が感じられない」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。