DX事業

人的ミスを防ぐ経理チェックのRPA活用

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はじめに

経理業務の中でも、チェック作業は正確さが強く求められる一方で、人の手で行う以上どうしてもヒューマンエラーのリスクがつきまといます。

数字の転記ミス、確認漏れ、見落としなど、どれも気をつけていれば防げたはずと言われがちですが、月末や繁忙期には集中力にも限界があり、個人の注意力だけに頼る運用には無理があるのが実情です。

そこで注目されているのが、経理チェック業務にRPAを取り入れ、エラーを仕組みで防ぐという考え方です。

本稿では、経理チェックにおけるヒューマンエラーの正体と、RPAを活用した現実的な改善アプローチを解説します。

経理チェックでヒューマンエラーが起きやすい理由

経理チェック業務でミスが起こりやすい背景には、業務構造そのものの問題があります。

まず多いのが、複数の帳票・システム・Excelを見比べながら行う目視確認です。
その理由は、数字の突き合わせや一致確認は単調な作業になりやすく、作業時間が長くなるほど集中力が低下するからです。

また、慣れている業務だから大丈夫という意識が、チェックを形式的な作業にしてしまうことも少なくありません。

さらに、チェック基準が人によって微妙に異なり、属人化した判断が積み重なることでミスの再発や確認漏れが起こりやすくなります。

つまり、ヒューマンエラーの多くは、人の能力の問題ではなく、仕組みの問題として捉える必要があるのです。

RPAが向いている経理チェック業務とは

RPAは、すべての経理チェックを置き換えるものではありません。
特に効果を発揮するのは、次のような業務です。

 ● 数値の一致/不一致を確認する突合作業
 ● 定型フォーマットのチェック(桁数、空欄、異常値など)
 ● ルールが明確な判定(○円以上はエラーなど)
 ● 複数データを横断して確認する作業

これらは、判断基準が明確で、繰り返し発生するチェック業務となり、RPAが最も得意とする領域です。

RPAを活用することで、人はすべてを確認する役割からRPAが検出した結果を確認・判断する役割へとシフトできます。

これにより、チェック精度を保ちながら、作業負担と心理的プレッシャーを大きく減らすことが可能になります。

ヒューマンエラーを防ぐRPA活用の進め方

経理チェックにRPAを導入する際は、いきなり大規模に進める必要はありません。
ポイントは、小さく始めて、確実に効果を出すことです。

まずは、毎回同じ確認をしている、ミスが起きやすい、と感じているチェック作業を洗い出し、その中からルール化しやすく、影響範囲が限定的な業務をRPA化するのが効果的です。

次に、RPAが行うチェック内容と、人が最終確認するポイントを明確に分けます。
これにより、RPAに任せきり、結局すべて人が確認する、といった中途半端な運用を防げます。

そして、RPAの実行結果をログとして残し、どのエラーがどれだけ減ったのかを可視化します。
この積み重ねが、経理業務全体のDXにつながっていきます。

まとめ

経理チェックにおけるヒューマンエラーは、注意不足やスキルの問題ではなく、人に頼りすぎた業務設計が原因で起きています。

RPAを活用することで、チェック作業を人が頑張る仕事から仕組みで防ぐ業務へと変えることができます。

まずは、毎月当たり前に行っているチェック作業の中から、RPAに任せられる部分を一つ見つけるところから始めてみてください。

その一歩が、経理業務の精度とスピードを両立させ、DXを着実に前進させるきっかけになります。

グリットワークスでは、こうした現場視点のDX導入支援を得意領域としています。
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