DX事業
入退社業務を整える、人事業務のDX化
目次
はじめに
社員の入退社があるたびに発生する、アカウント登録・社会保険手続き・備品手配作業は、どれも必要な業務ですが、手続きが多岐にわたり、担当者にとっては大きな負担です。
手続きが多すぎて漏れが出る、他部署とのやりとりが煩雑…といった課題を根本から改善する手段として、近年、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)が注目されています。
RPAを活用することで、繰り返し行う入力・登録・通知などを自動化でき、作業時間の短縮とヒューマンエラーの防止を同時に実現できます。
本稿では、入退社手続きの業務を効率化するためのRPA活用法を導入ステップと運用のコツを交えて解説します。

入退社手続きが煩雑化する3つの原因
入退社時にミスや遅れが発生するのは、単に作業量が多いからだけではありません。
構造的な問題として、次の3つの要因が考えられます。
1. 複数部署との連携が必要
例:人事・総務・情報システムなど
2. システムや帳票がバラバラ
例:社会保険・勤怠・給与など
3. 期限が集中する
例:入社日・退職日が同時期に重なる
これらの要因により、1 人の入退社対応でも10件以上の手続きが発生するケースもあります。
RPAでは、このような同じ手順を繰り返す構造に最も効果を発揮します。
RPAで自動化できる“入退社業務”の具体例
入退社に関わる業務の中でも、RPAが得意とするのは定型・ルール化された作業です。
具体的には次のような処理を自動化できます。
● 入社手続き
例:社員マスターへの登録、勤怠システム・メールアカウントの自動発行
● 退社手続き
例:システム権限の削除、備品返却リストの作成
● 共通処理
例:社会保険・雇用保険の電子申請データ作成
RPAを使うことで、これらの手続きを正確・高速・ノンストップで処理できるようになります。
人事担当者は、確認・承認に集中でき、1人あたりの処理量を大幅に減らせます。
手順の整理から自動化に向けた導入ステップ
RPA導入のポイントは、システム化よりも整理から始めることです。
まずは、入退社に関するすべての工程を洗い出し、どの順番で処理するかを明確にします。
《導入のための3ステップ》
ステップ①:
担当部署・作業内容・所要時間を一覧化するなど、業務フローの見える化
▼
ステップ②:
ルール化できる自動化対象業務の選定
▼
ステップ③:
小さい業務のRPAシナリオの作成・検証
最初から全工程を自動化しようとせず、まずは1業務(例:メールアカウント発行やマスター登録)から始めるのが成功の鍵です。
RPAを“チームの一員”として育てる運用方法
RPAは導入して終わりではなく、継続的に改善していく仕組みです。月ごとに処理件数・エラー発生率を確認し、改善を積み重ねることで精度が高まります。
また、以下3つのような他部署との連携も重要です。
● 人事担当:
【担当領域】
RPAが作成したデータを確認・承認
● 情報システム:
【担当領域】
システム権限関連の更新を管理
● 総務:
【担当領域】
備品管理・返却リストとの連携
このようなチーム連携により、RPAは作業者ではなく、チームの一員として定着します。
まとめ
入退社手続きの自動化は、単なる業務効率化ではなく、社員が安心して働き始め、円滑に退職できる仕組みづくりです。RPAを導入することで、人が入力や転記に追われる時間を減らし、確認・サポートといった、人にしかできない業務に集中できます。
グリットワークスでは、こうした現場目線のRPA導入支援を通じて、バックオフィス業務の効率化と品質向上をサポートしています。「まずは1工程から自動化してみたい」と感じた方は、ぜひご相談ください。