DX事業

RPAで変わる、経理担当者の月末業務負荷

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はじめに

月末になると請求処理で毎日が残業、入力ミスの確認で終電ギリギリ…など、経理担当者にとって月末地獄は長年の課題です。こうした中、2016年を境に日本でも急速に普及したのがRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)が経理担当者を救う鍵となります。

当初は、単純作業を自動化するツールとして話題になりましたが、近年ではその役割が大きく進化しています。そしていまRPAは、単なる自動化ではなく、人がより付加価値の高い仕事に集中できるようにする仕組み、現場を支えるDXの基盤として再び注目されています。

本稿では、経理部門が抱える月末業務の負荷を軽減し、担当者の有益な時間を取り戻すためのRPA活用法を、現場目線でわかりやすく解説します。

なぜ経理の「月末業務」は地獄と化すのか?

月末に業務が集中する背景には、人の手でしかできないルーチン業務が多すぎることが挙げられます。
たとえば、次のようなタスクです。

 ● 請求書や入金データの照合作業
 ● 経費精算の内容チェック
 ● 勤怠・残業データの集計
 ● 会計システムへの転記・登録

これらは正確性が求められる一方で、繰り返し作業が多く、ヒューマンエラーの温床にもなります。
RPAを導入することで、これらの業務を正確・高速・ノンストップで処理できるようになります。

RPA導入の第一歩 、 ”小さく始めるのが成功の鍵”

RPAは大掛かりなシステムと構えてしまう方も多いですが、実際は小さな業務単位から始めるのが最も効果的です。はじめの一歩として、次のような定型・繰り返し・ルールが明確な業務から着手してみましょう。

 ● Excelや会計ソフト間のデータ転記
 ● メール添付請求書の自動保存・整理
 ● 定型レポートの作成補助

このような業務の特徴は、人の判断をほとんど必要とせず、自動化の効果を実感しやすい領域です。
まずは、1つの業務にRPAを導入して成功体験を積み重ねることが、社内理解を得る近道になります。

また、初期段階ではプログラミング知識がなくても操作できるノーコード型の RPA ツールを選ぶことで、現場でもスムーズに導入~運用できます。

導入後につまずきやすい、“3つの落とし穴”

RPA導入後に、思ったほど効率化できないと感じるケースも少なくありません。
そしてその多くは、次の3つの落とし穴が原因です。

 1. 業務プロセスの見直しをせず、ツールを導入してしまった
  【理由】
  業務のムダや非効率な手順をそのまま残した状態で自動化してしまった結果、
  処理速度は上がっても全体の業務負担がほとんど減らなかったため。
 2. 現場と情報システム部門の連携が不足していた
  【理由】
  現場における実際の業務フローや例外処理が十分に共有されないままRPAを設計してしまい、
  想定外の場面で止まりやすくなった結果、修正や保守が特定の担当者に集中してしまったため。
 3. 効果測定を行っていなかった
  【理由】
  削減時間や処理件数などの成果を可視化しなかったゆえにRPAの価値を社内で共有できず、
  次の業務へ展開する判断ができなかったため。

RPAの導入に成功する企業は、これらを業務改革の一環と位置づけ、現場が主役となって改善を継続しているのです。

経理の未来を変える、“人とRPAの協働”

RPAを導入した企業では、単純作業の削減により数字を読む時間が生まれます。
たとえば、請求処理に追われて見落としていた、コスト傾向の分析やキャッシュフロー予測といった、付加価値業務に時間を割けるようになります。

RPA が”作業”を、担当者が”判断”を担うことで、経理部門は企業経営を支える戦略的パートナーへと進化していきます。

グリットワークスでは、こうした現場に寄り添うDXを得意領域としています。
もし「そろそろRPAを試してみたい」「RPAを導入したけれどもうまく運用ができていない」とお悩みの方は、ぜひ私たちにご相談ください。
現場理解から伴走する形で、無理のないDXを一緒に実現していきましょう。